2007-12-05(Wed)
青春卒業 2
スレッドテーマ:移住タカオ
「仕事やめる?」
オレは小山に聞き返した。
「せやねん。」
小山は、マルコが出した水を飲みながら答える。
「なんでや?会社変わるっていうことか?」
オレは小山の横に腰をおろす。
「いや、もう勤め人、やめんねん。」
小山はさらりと言う。
「えっ、なんでや!?」
オレはおどろく。
小山に最後に会ったのは、たしか去年の冬。
友達同士の忘年会でだった。
そのときは、タクシーの客について、おもしろおかしく話していた。
「ほんまに、タクシーっていうんは、人の本性がわかるで。おもろいでえ。」
と言っていたのだ。
付属高校という、比較的裕福な子弟が集まる学校で、小山はずっと、
「タクシーの運転手になりたい。」
と言っていた。
夢がかなったなあ、と思っていただけに意外だった。
「やめて、どうすんねん?」
オレは聞く。
「うん。デイトレーダーやろうと思ってんねん。」
小山はちょっとはにかんで答えた。
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